中川 裕志

東京大学・情報基盤センター教授および理研・革新知能統合研究センター・社会における人工知能研究グループ長および同グループ・プライバシーと社会制度チームリーダ。

人工知能の発展が誘発する社会問題を分析し、その解決策を検討している。特にプライバシー保護とりわけ個人データの匿名化技術に焦点を当て研究を進めている。その他、統計的機械学習、自然言語処理、情報検索などの研究を行ってきた。 1975年に東京大学工学部卒業、1980年に東京大学大学院工学系研究科修了。1990年にスタンフォード大学・言語情報研究センター(CSLI)に客員研究員として滞在した。


<CFI特別セッション:人工知能への社会へのインパクト>
【Day2-5】セッション2:長期的視点で考えるべき社会へのインパクト

AIが人間の仕事を奪うとき

新しい技術が人間の仕事を奪うという状況は古代からあり、なんとか乗り切ってきたが、今回のAIという技術においては少し様子が違う。ダベンポートはAIに奪われない何種類かの仕事を提案している。しかし、必ずしも鵜呑みにできないし、より悪い状況をAIが誘発することもありえる。この発表では、このような状況を説明し、対応策を考えていこうと試みる。